1人。
1人映画、1人焼肉、1人買い物、1人カラオケ、1人野球観戦、1人旅行…
もうほとんどのことは1人でできるのではないのか、というほど大抵のことは1人でやってきた。
小中高とクラスがあって、その中でグループに所属していないと友達がいない子のように見えがちだからもちろんたくさんの友達と青春を過ごした。
大学へ入ってからというもの、クラスというものがなくなり授業ごとにメンバーが変わる形式がすっかり気に入ってしまった。
仲がいい友達がいれば、一緒に授業を受けるがいないならいないで、1人で受けられる気楽さもある。1人で黙々と授業を前の方で聞き、後ろの方で携帯ばかりを触っている生徒と一緒にはされまいと勉強する自分に酔いしれているのかもしれないけれど、それで捗るのなら言うことなしだ。
1人授業に味をしめた私は、どんどん一人行動を始めた。
カラオケに焼き肉。もともと好きだった高校野球の観戦に旅行。
もう正直怖いもの無しといったところだ。
先日、お腹が減ったためひとりで吉野家に入ったところサラリーマンのおっちゃん達にたくさん見られた。入るやいなや、すぐに
『牛丼並1つ』
と頼んでそそくさと食べて会計を済ませて出た時の周りの人の目が面白かった。
この頃から頻繁に牛丼に通い始める。
楽しい。
友達といるのが嫌いなわけではないし、寂しがりやでもあるので友達といたいときももちろんある。
でも1人でゆっくりコーヒーでも飲み、明日することを頭の中で考えながらぼーっと歩く時間も好きだ。
というか、もうこの時間が無かったら今頃パンクを起こしているはずだ。
だから学校から帰るのも基本1人がいい。
すぐイヤフォンを装着し、スタスタと駅へ向かう。
大好きな音楽である、Oasis の曲に揺られて家路につく。
今日もひとりで聴きながら。
R
12.20